原料で違うβグルカン(ベータグルカン)の品質

βグルカン(ベータグルカン)が含まれているだけならば、多くの食物、生物にもβグルカンは含まれている。しかし、免疫を活性化するための利用するには、量と質の確保が困難なのが問題だった。

昔はキノコが唯一のβグルカンのサプリメント・健康食品であったため、普及してきた。通常食として日常に食べられる食材としてのキノコにもβグルカンは微少量が含まれていたが、多目に摂るにはキノコのサプリメント・健康食品が昔は唯一の選択肢だったのだ。

しかし、現代のβグルカンサプリメント・健康食品は、キノコではなく、酵母から抽出したβグルカンが主流となっている。原料として用いられる酵母は、パン酵母、ビール酵母、黒酵母などが用いられ数多く流通している。中でも、成分としてのβグルカンを効率よく食べる目的に特化するなら、パン酵母原料のβグルカンが秀逸だ。

ビール酵母はビタミン・ミネラルの補給が主眼の健康食品との位置付けから精製度は低いままに留め置かれている。また黒酵母由来のβグルカンは純度が1%前後と驚くほどに純度が低いため、一部ではマルチ商法での販売が報告されている。

パン酵母原料のβグルカンは、最長の歴史から長く続いている競争も激しいために、精製工程の進化が著しく、価格も低下している。含有率も普及品でさえβグルカンが60%超の高品質となっている。

最大のパン酵母βグルカンの優位点は、βグルカンの種類がβ1,3Dグルカン中心である点だろう。過去のキノコ原料のサプリメントとの決定的な効力の差異は、βグルカンの量もさることながら、βグルカンの質・種類の違いが原因だったのだ。分析技術が進歩したことで、βグルカンの質の差異が明白になったことで、由来原料による製品の質の違いも明確にされた。

キノコには殆ど含まれていないβ1,3Dグルカンという種類のβグルカンが、パン酵母原料ならば大部分を占めており、この成分こそがβグルカンの効果効能の源泉だと判明したのだ。

世界の潮流がパン酵母のβグルカン サプリメントへと向かっている理由はこの品質の違いと効果の理由が明確化されたことが最大の原因だ。









LINKS