βグルカンの効果効能は誰が発見したのか?

βグルカン(ベータグルカン)の効能を発見し利用を始めたのはアジア人、効能の証明と理論を構築したのは欧米人だ。

中国人、日本人をはじめとするアジア人は、伝統的にキノコが健康に良く病気を治すと経験で知っており、難病への奇跡の薬としてキノコを利用してきた。中国の漢方薬はその長い歴史から得た経験則の1体系を薬学として纏められたものだ。

実際に漢方薬の中にはキノコ原料の治療薬が多い。ここで注目すべきは、免疫力を高める薬効の漢方薬には、まずβグルカンが成分として含まれていることだろう。もちろん太古の人々はβグルカンという成分とは知らなかっただろうが、βグルカンの入った食品が健康に良い、病気を治すことを突き詰めると昔はキノコだったのだ。その意味では、アジアの人々はβグルカンを知らないままに、何千年もの間βグルカンを健康増進剤、または免疫強化剤として利用し続けてきたことになる。

他方、西洋医学がβグルカンを利用し始めたのは米国で約70年前に 酵母細胞壁から抽出された「ザイモザン」が最初だ。ザイモサンが開発された当初は、それがβグルカンという成分の効能であることまでは詳細に解明できなかった。しかし、それで病気に対する抵抗力が高まり、がん(腫瘍)が抑制される効能だけで利用するには十分だった。

その後の分析技術の進歩によって、キノコ中の免疫活性成分も酵母抽出ザイモサン、パン酵母由来のβグルカンも、有効成分は同じで、いづれもβグルカンの働きだ解明されたのは、1980年代の後半のことだった。 いつの時代も病気を治したい患者や研究者にとては、成分の名前や詳細よりも効果効能があるかどうか大事なのだ。キノコも酵母グルカンも成分の解明よりも先に市場に広く浸透していったのは自然な流れだったと言える。

その後、1990年代に入ってからは連鎖分析の技術が開発されたためにβグルカン(ベータグルカン)の詳細な分類比較まで可能になった。その結果、β1,3Dグルカンという種類のβグルカンが最も効果効能の高い成分だと特定されたのだった。

キノコには殆ど含まれていないβ1,3Dグルカンが、酵母抽出の製品には非常に多いことが判明した1990年代以降はパン酵母抽出のβグルカンサプリメント・健康食品が隆盛を迎えるのだった。









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